【サンプルあり】技術士二次試験の業務経歴書書き方ポイントまとめ【口頭試験で超重要です】

技術士
 

技術士二次試験を受けることになったので、業務経歴書の書き方を知りたい。

コツとかポイントとかあるのかな?

と調べている方向けの記事です。

結論から書くと、書き方のポイントは次のとおりです。

  1. 業務経歴書に記載する項目は次の5つ
    ①自分の立場と役割
    ②業務を進める上での課題及び問題点
    ③あなたが行った技術的提案
    ④技術的成果
    ⑤現時点での技術的評価及び今後の展望
  2. 技術士として相応しいかを考える
  3. 必ず人に見てもらう

いきなり結論からですが、重要なポイントなので始めに書きました。

全て重要なポイントなので、順に説明していきます。

ちなみに、サンプルは最後の方に書いていますので、読み飛ばしても構いません。

※一応受かっているサンプルですが、身近な方に聞くのが一番いいと思いますので、あくまでもご参考までです

また、技術士試験に独学一発合格する方法についてまとめましたので、これから勉強を始める方で興味がある部分についてご参考ください。

 

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業務経歴書の書き方のポイント

冒頭に書いた内容で、それぞれ書き方のポイントを書いていきます。

ちなみに、業務経歴書で口頭試験の合否が決まるといっても過言ではないので、気合を入れて書いた方がいいです。

個別にポイント含めて書いていきます。

自分の立場と役割

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面接官に技術士として相応しい立場と役割と思われるよう記載します。

相応しい立場ってなんだ…と言う感じかもしれません。

ここで「技術士」の定義を見てみましょう。↓技術士法での定義です。

技術士とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者をいいます(一部省略)。

この定義に沿った内容で、自分の立場と役割(例えば、開発責任者や設計責任者としてXXの開発あるいは設計をしたなど)を記載します。

ちなみに、主体的にその開発なり設計なりをしたと言うことを強調した方が良いです(責任者であればその旨をしっかりと記載する)。一担当と言う意味で記載してしまうと技術者として独り立ちしていないとみなされる可能性が有ります。

また、ここでよくある間違い例ということで、”技術者”ではなく”管理者”としての記述をしてしまう、というのがあります。その点も注意しましょう。

業務を進める上での課題及び問題点

専門的な技術応用力がないと取り組めない課題、問題点を記載します。

あくまで一例でですが、例えば

  • 施設施工の制限(例えばスクラップ&ビルドので処理をしながらの更新、用地制限、工期など)に対する計画・設計
  • 困難な課題に対する、新しい製品や工程の研究開発
  • 既存技術の応用による、生産設備などのイニシャル・ランニングコストの低減や最小化
  • 既存技術の応用による、生産設備などの資源・エネルギー利用の最大化

その課題を乗り越える社会的重要性についても記載できると良いです。

次に、専門的な知識を持ってどう課題を乗り越えたか、自分の経験を持って記載します。

あなたが行った技術的提案

②に記載した問題点に対する自分が行った具体的な技術提案を記載します。

その技術提案が他技術に比べて、どのように優れているかを記載すると良いです。

技術的成果

②で記載した課題・問題点についての技術的な提案の結果をブレなく書きます。

例えば、ランニングコストの低減であれば、XXの使用量をX割削減できた、など。

新規プロセスであれば、困難だった○○製品の生産の目処がたったなど書きます。

ここで重要なのは、その技術的な提案内容について、論文・特許・学会発表など対外的なものを出していれば、必ず書いておいたほうが良いです。複数であれば具体的な数を書くと説得力が増します。

ちなみに詳細は書けませんが、口頭試験では特許について面接官に質問されました。

現時点での技術的評価及び今後の展望

技術的な評価については、提案結果が良ければ、何が良かったかを書きます。

課題が残れば、その対応策について予め考えておくか、解決できそうであれば書いておきましょう。

今後の展望については、その提案が水平展開できるかどうかなど、展望を書きます。

ポイントは、誰かに見てもらうこと

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自分でも良くかけた!と思ってもいても、やっぱり少し不安だと思います。

一度は誰かに書いたものを読んでもらうと良いです。

でも知り合いの技術士の方でも良いので一度は見てもらいコメントをもらったほうが良いです。

ちなみに、私の場合は上司に3回みてもらいました笑

以上が業務経歴書の作成時のポイントです。

繰り返しになりますが、口頭試験合格のための大事なアピールの基になる資料ですので手を抜かずにやりきったほうがいいです。

業務経歴書例

上記のポイントを踏まえた業務経歴書の例を記載します。
私の場合、開発職として業務の詳細を記載しています。
ご参考になれば幸いです。

業務概要および立場、役割

〇〇向けの〇〇装置の開発リーダーとして、開発製品の導入計画検討と性能確認試験等を行い、当該開発装置の〇〇の評価を行った。

課題

〇〇等の当該開発製品に類似する装置は、主に〇〇向けの〇〇に普及しており様々な利点をもたらすが、〇〇の理由から適用する範囲が限られている。また、〇〇といった課題もあり、さらには、本装置導入にあたり経済的な効果が得られない場合があるといった課題がある。

技術的提案

(課題その1)〇〇の観点から、本装置に〇〇を応用した方法を提案した。(課題その2)〇〇に対する許容性について懸念があったが、事前の検証により適用可能性を見出したため、本装置の開発に着手した。

技術的成果

〇〇の応用には複数種類の素材を用いて試験・評価を行った。そのうちある材質を用いた試験において良好な処理試験結果が得られた。この試験により上記の課題に対して、経済的にメリットが得られる製品の開発目途が立った。現在は、適用範囲の検討のため〇〇について追加試験を実施している。なお、本開発製品については〇〇年、〇〇学会にて発表を実施、特許出願を検討している。

 まとめ

以上が、業務経歴書の書き方ポイントです。

ご参考になれば幸いです。

業務経歴書が書き終えたら、試験の対策です。

繰り返しになりますが、試験の対策方法についても色々と詳細を書いていますので、こちらをご参考ください。

 

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