
技術士とは?技術士になるまでの道のりが長い気がするけど。
技術士のなり方や難易度、メリット、年収、勉強方法などを知りたい!
そもそも何歳から取れるの・・・?
などといった疑問に、できる限りわかりやすくお答えしたいと思います。
技術士を目指している方の最初のイメージはこのような感じではないでしょうか?
- 技術士の難易度は?とにかくハードルが高そう。
- 資格を取るまでのルートが複雑。
- 資格を取ったらどんなメリットがある?
- どんな仕事をする?年収はどのくらい?
- どうやって勉強したら良いの?
- 何歳から資格を取れるの?
- 独学・スクールのどちらで勉強した方がいい?
- 全然受からないけど、どう勉強したらいいか分からない。。。
この記事では、上記のそれぞれについてできるだけシンプルに、特に20代の若い技術者向けに書いています。
ちなみに、この記事の信頼性について、わたしの経歴を基に説明します。わたし自身は32歳くらいで技術士を取りましたが、30歳でも十分資格を取ることは可能だと思っています。
- 新卒で環境関連会社に就職
- 1年目に技術司補取得(一次試験)
- 6年目に技術士二次試験に初受験で合格(取ったのは30代前半でした)
プロフィールにも書いてますが、元々勉強自体は本当に苦手でした。ましてや、技術士を取ること自体、夢のまた夢というイメージでした。ですが、勉強方法を工夫して技術士を独学一発で取ることができました。
30歳で技術士になると決めていたので、当時かなりいろいろ調べたり勉強したりしていたので、この記事の中では技術士の概要や勉強方法や受験ノウハウの概要などについても書いていきますので、ご参考ください。
ちなみにこちらに勉強方法や試験対策についてまとめています。二次試験の勉強方法や勉強時間、おすすめの教材などの詳細や業務経歴書を公開しています。手っ取り早く気になっている個別の疑問について詳細が知りたいという方はこちらをご参考ください。
- 【完全ロードマップ】30歳で技術士資格に独学一発合格する方法
※30代で技術士を取るまでの準備の仕方をスケジュール含めて解説 - 【受からない理由3つ】技術士二次試験に受かる気がしない理由と受かるための対策
※技術士に落ちてしまう方の特徴と対策を解説 - 【技術士の記述式対策①】筆記試験での書き方のポイント4つを具体例で解説
※筆記試験の回答のポイントについて解説 - 【技術士の記述式対策②】文章力を高める方法ポイント2つを具体的に解説
※文章力の鍛え方について解説 - 【不合格事例で解説】技術士の口頭試験の失敗例と対策ポイント
※口頭試験の失敗談を踏まえた対策ポイントの解説 - 【サンプルあり】技術士二次試験の業務経歴書書き方ポイントまとめ
※業務経歴書の書き方ポイントの解説
個別の知りたい内容についての詳細は上記のリンクが参考になります。
この記事では、技術士の試験概要や年収などの全般について書いていますのでご参考ください。
技術士とは?
技術士法に定義があります。(ちなみにこれは試験にも出ますので読んでおいて損はないです)
「技術士」とは、登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
一次試験でこれを覚える必要はないですが、二次試験では筆記・口頭試験ともに、この技術士の定義を意識したり覚えたりする必要があります。(勉強方法で説明します)
技術士の部門と難易度
技術士は21部門ありますが、難易度については去年の合格率でいうと全体で11.6%でした。
(公式統計情報→https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1013_2.pdf)
部門ごとに受験者数がばらついているのでなんとも言えないですが、比較的受験者数の多い建設部門・上下水道部門の合格率は10%前後です。
10人に1人が受かる割合なので、難易度は高い部類の資格になります。
- 機械部門
- 船舶・海洋部門
- 航空・宇宙部門
- 電気電子部門
- 化学部門
- 繊維部門
- 金属部門
- 資源工学部門
- 建設部門
- 上下水道部門
- 衛生工学部門
- 農業部門
- 森林部門
- 水産部門
- 経営工学部門
- 情報工学部門
- 応用理学部門
- 生物工学部門
- 環境部門
- 原子力・放射線部門
- 総合技術監理部門
資格を取るまでのロードマップ
資格を取るステップは、大きく分けて次の2段階があります。
- 技術士補を取る(試験もしくはJABEE制度)
→受験資格に制限なし(二次試験を受けるために早めに取るのが良いです) - 技術士二次試験を合格する(ちなみに合格後は登録が必要)
→受験資格に制限あり
それぞれ具体的に書いていきます。
技術士補を取る(試験もしくはJABEE制度)
技術士補の取り方としては、試験を受けて合格するかJABEE制度というの利用する方法があります。
JABEE制度というのは、認定を受けた大学(学科毎に認定される)を卒業することで、技術士補と同等の資格を得ることができる制度です。(”JABEE 大学”で検索すると良いです)
ちなみに試験については、一次試験と二次試験の部門は必ずしも一致していなくても良いので、得意な科目を受けると良いです。二次試験を受けるために実務経験年数が必要になるのと、難易度は高くないので、入社1-2年目で取ると良いです。
技術士二次試験の受け方
技術士二次試験を受けるには実務経験が必要です。そのため早い方でも30歳前後で受験が可能です。
受験資格が少し複雑なので、公式HPを確認することと、分からない場合は問い合わせした方が確実です。
ちなみに、大学院を卒業している場合は、実務経験を2年を限度に短縮することができます。
※制度が変わるかもしれないので、ここは自己責任で下記リンク等をよく読んでください。
ご参考までにリンクを貼っておきますので、ご参考ください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1680_2.pdf
資格のメリットは?仕事や年収は?
名刺に技術士と書けて箔が付く以外にも、主に以下のメリットがあります。
- 他の国家資格の受験時に免除される科目がある
- 建設業に必要な専任技術者、管理技術者になれる
- 公共工事において入札の加点対象になる
他の国家資格の受験時においては、例えば中小企業診断士や弁理士など受験科目の一部免除があります。
その他のメリットについては、どちらかというと個人というよりも会社にとってのメリットがあり、転職募集もたくさんあるので、当面は食いっぱぐれることのない資格の一つになります。次の項目で仕事についても書いていきます。
年収はどのくらい?
“技術士 転職”で検索して調べてみると、概ね500-650万円の募集が多いです。(2020年調べ)
もちろん年収は業界や会社、職種によっても大きく変わります。大手の建設会社では月収50-60万円の募集もありました。
特に建設業や建設コンサルタントの事業をやっている会社の募集が多いのですが、これはメリットにも書きましたが、技術士になることで(建設、上下水道、機械部門など様々な部門でなれる)専任技術者や管理技術者になれるということと、公共工事において専任技術者や管理技術者を置く必要があるためです。
勉強方法と勉強時間
各試験の勉強方法と勉強時間について書いていきます。
一次試験
こちらの記事をご参考ください。真ん中くらいに一次試験の準備方法について記載しています。
waltz-meow.com/2020/12/12/roadmap
二次試験
二次試験の勉強方法や勉強時間、おすすめの教材などの詳細や業務経歴書を公開しています。ノウハウをこちらに詰め込んでますので、ご参考ください。
- 【完全ロードマップ】30歳で技術士資格を独学一発合格する方法
※30代で技術士を取るまでの準備の仕方をスケジュール含めて解説 - 【受からない理由3つ】技術士二次試験に受かる気がしない理由と受かるための対策
※技術士に落ちてしまう方の特徴と対策を解説 - 【技術士の記述式対策①】筆記試験での書き方のポイント4つを具体例で解説
※筆記試験の回答のポイントについて解説 - 【技術士の記述式対策②】文章力を高める方法ポイント2つを具体的に解説
※文章力の鍛え方について解説 - 【不合格事例で解説】技術士の口頭試験の失敗例と対策ポイント
※口頭試験の失敗談を踏まえた対策ポイントの解説
独学で受けるか、スクールに通うのとどちらが良いか?
独学でも合格できると書いてはみたものの、やはり技術士は難易度の高い試験です。
特に、周りで受かっていない方を見てみると、以下のような傾向があります。
- 仕事やプライベートがめちゃくちゃ忙しい(勉強のスケジュールが立てにくい)
- 面接が苦手(文章は訓練しやすいですが、面接は相手が必要なため訓練しにくいです)
受からない方は、とにかく時間がなく勉強のスケジュール管理ができないというのがあります。
そのため、伴奏的にサポートしてくれるスクールを選ぶと良いです。
他には面接で落ちてしまったというのを割とよく聞きます。上にも書きましたが面接対策は人の協力がいるので、(周りに面接の練習をしてくれる方がいれば良いのですが)訓練がしにくいです。これもスクールに頼ることで合格率が上がります。
まとめ
以上、技術士とは?について全般をお答えしました。
ここまで書きましたが技術士の取得までの道のりが長いなと感じたかもしれません。
その分、メリットもありますのでぜひ頑張ってみてはいかがでしょうか?一次試験、二次試験とステップを着実に進めてみてください
参考になれば幸いです。
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