【令和元年(2019年)】環境計量士の過去問の傾向と対策(環濃)

環境計量士

環境計量士の過去問はどんなものがあるのだろう。

かなり難しそうな試験だけど、何から勉強を始めて良いのだろう。

傾向や対策も知りたい。

こんな疑問を持ちながら、色々と調べている方向けの記事です。

こんな疑問にお答えします。

 

環境計量士の試験はご存知のとおり、合格のハードルが非常に高いです。

難易度が高い理由はこちらです。

  1. 試験範囲が広い
  2. 問題数が少なく一つの間違いが大きな減点になる
  3. 問題自体が難しい
  4. 過去問だけでは対応できない

 

これらの理由から環境計量士の試験は非常に難しいため、過去問から傾向を理解して、効率よく勉強することが重要です。

わたし自身も当時かなり勉強していましたが、色々調べた工夫していたりしていたので、この記事では過去問の傾向に加えて、それぞれの勉強方法などについて書いていきたいと思います。

ちなみに、かなり必死に勉強した甲斐あり一発で合格しています。

ちなみにこの記事では濃度関係(環濃)の過去問に関する傾向と対策や、勉強方法について説明していきます。

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環境計量士の試験範囲と合格基準

試験範囲についてです。

濃度関係については、以下のとおりですが、4つの科目に分かれます。

区分

略科目名

科目名

専門:環境計量士(濃度関係)

(1)環・化

環境計量に関する基礎知識(化学)

専門:環境計量士(濃度関係)

(3)環・濃

化学分析概論及び濃度の計量

共通:全区分

(5)法規

計量関係法規

共通:全区分

(6)管理

計量管理概論

※詳細は、経済産業省HPをご参照ください

ちなみにそれぞれの問題に対する問題数は25個です。

合格基準

令和元年(2020年)第70回計量士国家試験の合格基準は、以下のとおりです。

次の(1)及び(2)の両方の基準を満たす必要があります。

(1)専門2科目の合計

 試験区分が環境計量士(濃度関係)にあっては、100点以上(25/50問)

 (試験区分が環境計量士(騒音・振動関係)にあっては、108点以上(27/50問))

 (試験区分が一般計量士にあっては、108点以上(27/50問))

(2)共通2科目の合計

 全試験区分とも、120点以上(30/50問)

詳細は経済産業省HPをご参照ください

特にこの専門科目が難しいので、時間をかけて準備する必要があります。

専門の合格基準が、25/50問なので簡単なのでは?と思いますが、一つ一つの問題がかなり難しいので中々厳しい基準です。

ちなみに合格基準は年度で変わるので要注意です。(合格基準の発表まではドキドキしてました)

それではそれぞれの科目について、問題の傾向を書いていきます。

過去問の傾向(化学分析概論及び濃度の計量(環濃))

ここからが本題の過去問の傾向です。

過去問分類→傾向把握→傾向を把握した上での対策

という順で説明していきます。

過去問の分類

令和元年(2019年)の過去問分類はこちらです。↓

問題 内容 備考
1 pH JIS Z 8802
2 計算問題
3 ガスクロ JIS K 0114
4 イオンクロ JIS K 0102
5 吸光度計 Lamber-Beerの法則
6 PCBの測定 JIS K 0093
7 ICP JIS K 0116
8 排ガス中の硫黄酸化物分析 JIS K 0113
9 原子吸光 JIS K 0121
10 排ガス中の窒素酸化物分析 JIS K 0104
11 排ガス中の酸素自動計測器 JIS B 7983
12 計算問題
13 排ガス試料採取方法 JIS K 0095
14 排ガス中のVOC自動計測器 JIS B 7989
15 ガス分析方法装置構成方法 JIS K 0055
16 排ガス中のホルムアルデヒド分析 JIS K 0303
17 組み合わせ問題
18 計算問題
19 流れ分析
20 計算問題 JIS K 0050
21 イオンクロ(陰イオンの分析) JIS K 0102
22 試験の保存処理・前処理 JIS K 0102
23 質量分析計
24 PFOS及びPFOAの試験方法 JIS K 0450-70-10
25 大気中の浮遊粒子状物質自動計測器 JIS B 7954

※分類は私調べですので、大体合っていると思いますが、あくまでも傾向のご参考としてください

 

このように、各種分析装置だけではなく、試料の最終方法、個別の分析・試験方法など幅広く出題されます。

それでは次に過去問の傾向について書いていきます。

過去問の傾向

次に過去問の傾向についてです。

※ここでは2019年度分だけではなく、さらに遡った分を含めて記載しています。

 

試験は大きく次のように分けられます。

  1. 分析装置に関する問題
  2. 試験・分析方法に関する問題
  3. 計算問題

次に問題別にそれぞれの傾向について説明していきます。

分析装置に関する問題について

分析装置の頻出問題はこちらです。

・イオン電極
・ガスクロ
・イオンクロ
・赤外線ガス分析計
・浮遊物質自動計測器
・質量分析計
・原子吸光

もちろん、他にも吸光度計やICPなど主要な機器についても出ますので、チェックする必要があります。

 

試験・分析方法に関する問題について

試験や分析方法関連について、JIS別に傾向を書いていきます。

過去問の分類で書いたように、特にK0102から多く(毎年3~5個くらい)問題が出ています

 

他に比較的良く出ている問題としては、下記のものがあります。

K0095(排ガス試料採取方法)よく出る

B7954(大気中の浮遊粒子状物質自動計測器)よく出る

K0055(ガス分析装置校正方法)

K0151(赤外線ガス分析計)

K0211(分析化学用語)

B7983(排ガス中の酸素自動計測器)

K0102は出題範囲が広く、問題が絞りにくいですが、他は比較的出題範囲が限られていますので、対策しやすいと思います。(とはいえかなり幅広です…)

 

このように、問題の傾向を把握しておくとどこに時間をかけて勉強すれば良いかが分かると思います。

とはいえ、実際に勉強に取り組かかるのは範囲が幅広なので大変かと思います。

次に対策としての勉強方法について書いていきます。

勉強方法(環境計量に関する基礎知識(環化))のポイント3つ

ここでは試験の対策や勉強方法について書いていきます。

ポイントは次のとおりです。

  1. 計算問題を落とさないために、まずは過去問から始める
  2. 大学の研究や仕事で、様々な分析装置や試験方法に触れる
  3. JISや参考書を読んで細かい知識を補う

具体的な勉強方法について書いていきます。

まずは、過去問から勉強する

いきなり過去問から?と思うかもしれません。

一般的な勉強方法は、こんな感じかと思います。

①まずは全般を学ぶために参考書を読もう!
       ↓
②大分知識がついてきたので過去問やろう!
       ↓
③あれ?結構わからない・・・。もう一度参考書を読み直そう。。。

上の例は参考書から勉強を始めた例です。

この勉強方法が一般的だと思いますが、環境計量士の問題は幅広なのと一つ一つが難しいので参考書を読んで知識が身についたと思っても過去問を解いてみると全然解けない…というのはよくあります。

この方法だとかなり勉強が非効率になってしまいますし、問題が難しく感じてしまいモチベーションの低下につながります。

そのため、この記事では、次のような勉強方法をオススメしています

①まずは過去問を5年分くらい解く
       ↓
②さらに過去問を3周くらい繰り返してとく(60〜70%くらい理解するイメージ)
       ↓
③参考書やJISを読んで細かいところの知識を補う
       ↓
④参考書と過去問を組み合わせて仕上げる

このように、最初はかなり苦しいですが過去問を解いて無理やりにでもレベルアップします。

その次に、頻出の分野を中心に参考書やJISを読んで細かい知識を補ったり定着させていきます。

ちなみに過去問はこちらのものをオススメしています。

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※どちらかというと年数が多い上のものをオススメしています

 

次に、参考書やJISを読んで知識を補い定着させる

オススメする勉強方法として一番有効なのは、様々な分析装置に触れたりして自分で分析を行うことです。

自分の場合は、「この分析やったことないのでやらせてください〜」などと言って実際に手を動かして分析していました。

実際に手を動かして分析すると自然に覚えます。さらに、その分析に詳しい人が色々豆知識を教えてくれます。さらに、自分で参考書やJISを読んでいけば学びかかなり深まってきます。

とはいえ、分析する時間がないよ〜。分析装置が身近にないよ〜。など色々あるかと思います。自分も水質分析はやっていたのですがガス分析の経験が少なかったので参考書をよく読んでました。

 

こちらは、分析の基礎的な理論や分析機器について、図解入りで非常に分かりやすい説明があります。また、計量管理概論に関連する、統計上処理や分析の評価などについての解説もあり、非常に参考になりました。ちなみに実務にも役に立っています。

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あとは、どうしても暗記しなければいけないもの(試料の保存方法、検出器の特徴、分析方法などなど)があり、纏まった形になっている参考書もあると良いです。

ちなみにJISを検索するとこれらは無料で読んで確認することができるので、JISを読んでみてもいいかもしれません。

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※持つとしたらいずれかで大丈夫です。(私は下の方を持っていました)

まとめ

以上が、環境計量士の過去問の傾向と対策(環濃)です。

まとめると次のとおりです。

   環境計量士の試験は以下の4つの理由からかなり合格のハードルが高い

  1. 試験範囲が広い
  2. 問題数が少なく一つの間違いが大きな減点になる
  3. 問題自体が難しい
  4. 過去問だけでは対応できない

   →そのため、まずは過去問から初めてレベルアップを図る

    その次に、分析装置や試験に触れる・参考書やJISを読みながら知識を定着

ご参考になれば幸いです。

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