公害防止管理者1種の資格を取りたいけど、科目が5教科もあってどこから勉強すれば良いのだろう…。できれば独学一発で合格したい。
どのくらいの難易度なんだろう?必要な、勉強時間はどのくらい?
参考書もネットで見ると、オススメがたくさんあって必要なものがよく分からない。
と、調べながら悩んでいる方向けの記事です。
こういった疑問にお応えします。
すでにネットで色々調べていると思いますが、合格までの道筋は何となくイメージできたでしょうか?
この記事では、合格までの道のりをできる限りわかりやすくシンプルに書いていきます。
ちなみに私ですが、効率良く試験に受かるをモットーに、これまでに公害防止管理者(一種)だけでなく、技術士二次試験(上下水道部門)、環境計量士(濃度関係)にそれぞれ独学で一発合格しています。
ですので、概ね勉強方法としては合っていると思います。
あくまでも、ご参考までですがお役に立てれば幸いです。
では次に、さっそく結論から書いていきます。
独学・一発合格の方法は、科目別の勉強方法を徹底すること
いきなり結論から書きますが、独学・一発合格のために、ここを知っておくことで効率良く勉強できます。
↓科目毎の勉強方法はこちら
- 公害総論 :過去問を繰り返し解く&ある教材(電話帳)で勉強
- 水質概論 :過去問を繰り返し解く&ある教材(電話帳)で勉強
- 汚水処理特論 :過去問を繰り返し解くだけ
- 水質公害物質特論:過去問を繰り返し解くだけ
- 大規模水質特論 :過去問を繰り返し解くだけ
この科目別の勉強方法を徹底することで、効率良く勉強することができます。
簡単に言うけど…、と思うかもしれません。ここまでつらつらと文章を書いていますが、勉強は実際大変でした…。
実際には各科目についてひたすら勉強することになります。
具体的な勉強方法などをメインに書きますが、まずは試験概要などについて書いていきます。
ちなみに、具体的な勉強方法は最後の方に書いていますので、途中は読み飛ばしてもらっても構いません。
公害防止管理者とは?
特定の工場において、燃料や原材料の検査、騒音や振動の発生施設の配置の改善、排出水や地下浸透水の汚染状態の測定の実施、煤煙の量や特定粉塵の濃度の測定の実施、排出ガスや排出水に含まれるダイオキシン類の量の測定の実施等の業務を管理する者。(wikipediaより)
特定の工場においては、一定の資格者の中から公害防止管理者を選任することが法律で、その設置者に義務付けられています。
公害防止管理者の年収
“公害防止管理者 転職”で調べてみてください。
会社名が公開されているものが多かったので、この記事には載せられませんが、大体300-500万円の求人が多かったです。もちろん会社や業界、業種、職種によっても変わります。
求人の中で、大手製造業の100-200万円くらい高い年収でした。
公害防止管理者の有資格者を募集している求人もあったので、資格を取って転職を考えるきっかけにもなるかと思います。
試験概要
公害防止管理者(水質1種)の試験科目と問題数は次のとおりです。
それぞれ60%以上正解する必要があります。それぞれ科目合格があります。
全ての科目での合格基準を満たすことで、資格を取ることができます。
-
- 公害総論 :15問
- 水質概論 :10問
- 汚水処理特論 :25問
- 水質公害物質特論:15問
- 大規模水質特論 :10問
試験日
例年10月に試験があり、12月に合格発表があります。
勉強のステップ
ここからが具体的な勉強方法です。もう一度科目別の勉強方法を書きます↓
- 公害総論 :過去問を繰り返し解く&ある教材(電話帳)で勉強
- 水質概論 :過去問を繰り返し解く&ある教材(電話帳)で勉強
- 汚水処理特論 :過去問を繰り返し解くだけ
- 水質公害物質特論:過去問を繰り返し解くだけ
- 大規模水質特論 :過去問を繰り返し解くだけ
ステップ1:先に③〜⑤を中心に過去問で勉強する
先に、③〜⑤(汚水処理、水質公害物質、大規模水質特論)を中心に勉強することをオススメします。
理由は、③〜⑤の難易度が①、②と比べて低いからです。
※ちなみに①〜②は問題数が少なく、さらに過去問だけでは対応できないので、勉強範囲から外れてしまう可能性が高いので難易度が高いです。
そのため、③〜⑤を必ず科目合格することを第一に考えて勉強します。ちなみに④水質公害物質特論が一番難易度が高い(問題数が少ないため)ので、よく勉強すると良いです。
過去問を繰り返し勉強する中で、もちろん①、②も一緒に勉強しても全然okです。
ステップ2:①〜②を過去問で勉強したのち電話帳を読む
③〜⑤について、ある程度自信がついてきたら、①、②の公害総論、水質概論を勉強します。
さらに具体的な勉強方法について次に書いていきます。
具体的な勉強方法と勉強時間
最後に、過去問の解き方や電話帳での勉強方法について書いていきます。
ステップ1:汚水処理特論、有害物質特論、大規模水質特論
過去問の解き方を具体的に書いていきます。
過去問集は、こちら最新版のものを皆さん使っています。(会場で私も皆さんも直前まで勉強している)
ちなみに、私はリンクの下の方の問題集で勉強していました。(好みの問題ですが、分かりやすそうだったので)
具体的には以下のように過去問絵お読んで&解きながら頭に入れていきます。
- 1周目:問題集を解かないで読む(理解度30-40%くらいでOK。最初は辛いですが一旦読み進めて、繰り返し解いていくとだんだん理解度が高まります。)
↑この時、もう解かなくていいくらい簡単あるいは理解した問題に○、正解した問題に△、間違えた問題に×を付けます - 2周目:問題を解く(理解度50-60%でOK)
↑この時も○、△、×を書いていきます。 - 3周目:2週目で△、×をつけた問題を解く(理解度60-70%)
↑この時も○、△、×を書いていきます。 - 4周目:3週目で△、×をつけた問題を解く(理解度70-80%)
↑この時も○、△、×を書いていきます。 - 5周目:4週目で△、×をつけた問題を中心に解く(理解度80-90%
※試験前には全ての問題を再確認するといいです。
5周目で理解度は概ね80-90%になるので、合格水準に十分達します。
とはいえ、不安をできる限り無くしたい方は6、7周もやっておいた方がいいです。
勉強時間はざっくりですが以下の通りです。大体このくらいの時間がかかるイメージです。
- 1週目:30-40時間
- 2週目:20-30時間
- 3週目:10-20時間
- 4週目:5-10時間
- 5週目:3-5時間
過去問を繰り返し解くことで、だんだんと理解度が高まり解くスピードも上がってきます。
(○をつけた問題も飛ばすので解く問題が減ります)
遅くとも試験日の1ヶ月前までには、この繰り返しを終えている状態だと良いです。
ステップ2:公害総論、水質概論
高いのですが、一発で合格するためには、こちらの電話帳と呼ばれる公式テキストのようなものが必須になります。
受験料が8,700円であることを考えると、もう一回受験しなければいけない時間を考慮すれば高くはないかと…。主にこのテキストから問題が出ます。
読み方のポイントとしては、2~3年前の統計情報と時事問題についてよく読むことと、直近での法改正等を中心に内容を覚えていくと良いです。
1〜2ヶ月前から勉強を開始すれば時間的には十分間に合いますので、この電話帳をしっかり読み込みましょう。
以上、具体的な勉強方法になります。
補足:水処理関連の他の資格
他にも転職や就職で何か資格を取りたいなあ、、、と思っている方もいるかもしれないので、水処理関連の資格をまとめてみました。
水処理エンジニアは他にもこんな資格を持っています。ご参考まで。
また、次は環境計量士、技術士二次試験を目指すぞ!という方はこちらの記事をご参考ください。
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