環境計量士の過去問はどんなものがあるのだろう。
かなり難しそうな試験だけど、何から勉強を始めて良いのだろう。
傾向や対策も知りたい。
こんな疑問を持ちながら、色々と調べている方向けの記事です。
こんな疑問にお答えします。
環境計量士の試験はご存知のとおり合格のハードルが非常に高いです。
難易度が高い理由はこちらです。
- 試験範囲が広い
- 問題数が少なく一つの間違いが大きな減点になる
- 問題自体が難しい
- 過去問だけでは対応できない
これらの理由から環境計量士の試験は非常に難しいため、過去問から傾向を理解して、効率よく勉強することが重要です。
わたし自身も当時かなり勉強していましたが、色々調べた工夫していたりしていたので、この記事では過去問の傾向に加えて、それぞれの勉強方法などについて書いていきたいと思います。
ちなみに、かなり必死に勉強した甲斐あり一発で合格しています。
ちなみにこの記事では濃度関係(環化)の過去問に関する傾向と対策や、勉強方法について説明していきます。
環境計量士の試験範囲と合格基準
試験範囲についてです。
濃度関係については、以下のとおりですが、4つの科目に分かれます。
区分 |
略科目名 |
科目名 |
専門:環境計量士(濃度関係) |
(1)環・化 |
環境計量に関する基礎知識(化学) |
専門:環境計量士(濃度関係) |
(3)環・濃 |
化学分析概論及び濃度の計量 |
共通:全区分 |
(5)法規 |
計量関係法規 |
共通:全区分 |
(6)管理 |
計量管理概論 |
※詳細は、経済産業省HPをご参照ください
ちなみにそれぞれの問題に対する問題数は25個です。
合格基準
令和元年(2020年)第70回計量士国家試験の合格基準は、以下のとおりです。
(1)専門2科目の合計
試験区分が環境計量士(濃度関係)にあっては、100点以上(25/50問)
(試験区分が環境計量士(騒音・振動関係)にあっては、108点以上(27/50問))
(試験区分が一般計量士にあっては、108点以上(27/50問))
(2)共通2科目の合計
全試験区分とも、120点以上(30/50問)
詳細は経済産業省HPをご参照ください
特にこの専門科目が難しいので、時間をかけて準備する必要があります。
専門の合格基準が、25/50問なので簡単なのでは?と思いますが、一つ一つの問題がかなり難しいので中々厳しい基準です。
ちなみに合格基準は年度で変わるので要注意です。(合格基準の発表まではドキドキしてました)
それではそれぞれの科目について、問題の傾向を書いていきます。
過去問の傾向(環境計量に関する基礎知識(環化))
この科目での化学分野の分類はこちらの通りです。
分類を見るだけでも試験範囲が幅広いことがわかります。
- 化学の基本事項
- 量子化学
- 物理化学
- 分析化学
- 無機化学
- 有機化学
次に過去問の傾向になります。
令和元年(2020年)第70回計量士国家試験の分類はこちらのとおりです。
↓それぞれの分類に対する問題数です。
化学基礎: 1問
量子化学: 4問
物理化学: 4問
分析化学: 3問
無機化学: 2問
有機化学: 6問
※細かい分類は一番最後に書いてあります。
このように、問題の傾向を把握しておくとどこに時間をかけて勉強すれば良いかが分かると思います。
勉強方法(環境計量に関する基礎知識(環化))
ここでは試験の対策や勉強方法について書いていきます。
できるだけ早く取り組んだ方がいいのは、一般化学に関する基礎知識をはじめにつけておくことです。
試験では大学レベルの知識が求められうので、ベースとなる知識をつけるのが遠回りのようで近道です。
化学に自信のある方はもちろん大丈夫ですが、忘れてしまったなど少しでも不安な場合は物理化学などの個別の分野の勉強ではなく一般化学から勉強することをオススメします。
一般化学に関する参考書やテキスト
書籍は沢山ありますが、わたしの場合は化学について大分忘れていたので高校化学や物理からやり直しました。
こちらを使っていたのでオススメしています。かなり分かりやすいです。
大学レベルの化学は色々あるのですが、本屋で眺めた感じではこちらが全般書いてあるのでオススメしています。
ある程度知識がついてきてから物理化学・有機化学・分析化学に手を出していきます。
大学で使っていたアトキンスの教科書を読み直したのと、演習があるこちらのテキストを使って勉強していました。
法律関係
また、試験の直前(1〜2ヶ月前)確実に取っておきたい法律関係の問題について対策した方が良いです。
対策として、過去問と公害防止管理者の電話帳と呼ばれる参考書を使っていました。
法律関係は忘れやすいので、直前に勉強することをこの記事ではオススメしています。
まとめ
以上が、環境計量士の過去問の傾向と対策(環化)です。
まとめると次のとおりです。
環境計量士の試験は以下の理由からかなり合格のハードルが高い
- 試験範囲が広い
- 問題数が少なく一つの間違いが大きな減点になる
- 問題自体が難しい
- 過去問だけでは対応できない
→試験範囲が広いので、試験の傾向を把握してから勉強を始める。
化学が苦手な方は高校の化学を中心に勉強を進めて、大学レベルの知識を身につける。
→さらに、個別の分野の勉強をして演習を中心に解いていくことのがオススメ
ご参考になれば幸いです。
ご参考まで過去問の分類を載せておきます。
問題番号 |
分野 |
1 |
法律(環境基本法) |
2 |
法律(大気汚染防止法) |
3 |
法律(大気汚染防止法) |
4 |
法律(水質汚染防止法) |
5 |
法律(水質汚染防止法) |
6 |
量子化学 |
7 |
分析化学 |
8 |
分析化学 |
9 |
有機化学 |
10 |
化学基礎 |
11 |
無機化学 |
12 |
有機化学 |
13 |
有機化学 |
14 |
有機化学 |
15 |
有機化学 |
16 |
量子化学 |
17 |
物理化学 |
18 |
分析化学 |
19 |
物理化学 |
20 |
無機化学 |
21 |
量子化学 |
22 |
量子化学 |
23 |
物理化学 |
24 |
有機化学 |
25 |
物理化学 |
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