環境計量士の資格を独学・一発で取得したい!
できるだけ効率的な勉強方法や効率的な勉強方法が知りたいなあ。
試験範囲が広いので教材選びに困っている。
環境計量士を勉強している方向けの記事です。
こんな疑問にお応えします。
環境計量士の資格を取ろうと思ったとき、勉強の仕方ってネットで調べてもなかなか具体的には出てこないですよね。私もそうで当時ネットで検索してもあまり出てきませんでした。
参考書については環境計量士に特化して出版されているものが少ない一方で、環境計量士の出題範囲は広いので、効率的な教材選びが非常に重要です。
そこで今回は、(ほぼ知識ゼロの)私が独学で一発で合格した時にやっていた勉強方法、使っていた教科書・参考書を中心にピックアップして紹介したいと思います。
(読まれている環境計量士の勉強関連本のランキング記事はこちら)
私自身は水処理会社に約10年勤めていて、水質分析業務や環境計量管理者の仕事もしているので、比較的適切なアドバイスができるかと思います。
ちなみに、資格を取った際のメリットについて実際の経験談などを書いています。これから勉強を始めてみようかなと言う方の勉強のモチベーションが上がれば幸いです。
環境計量士の試験科目
まずは、出題範囲を確認しましょう。
環境計量士の出題範囲は広いので、出題範囲を意識しながら効率的に学習することが大事だと思います。
環境計量士の試験科目はこちらです。
1つの科目に対して25問。試験時間はそれぞれ1時間10分です。
▪濃度関係
(専門2科目)
1.環境関係法規及び化学に関する基礎知識
2.化学分析概論及び濃度の計量
(共通2科目)
3.計量関係法規
4.計量管理概論
時間をかけて効率的に勉強したほうがいいのは専門2科目です。
共通2科目については、過去問を中心に勉強すればいいと思います。
専門2科目の出題傾向と対策はこちら。
特に専門2科目は、出題範囲がかなり幅広いです。
そのため、過去問の傾向を見てから対策を取ると勉強の効率化やモチベーションの維持につながりますので一度は把握することをオススメします。
環・化の過去問傾向と対策
環・濃の過去問傾向と対策
勉強の進め方と教材について
勉強の進め方と実際に使用した参考書についてご紹介します。
こちらの記事もご参考ください。必要な勉強時間やスケジュールについて書いています。
ちなみに、必要な勉強時間はざっくりですが300時間です。
過去問を繰り返し解く
出題範囲が広いので、まずは問題の全体傾向を把握するために、ざっと過去問を解きます。
過去問題集は受検に必須です。特に、専門科目を中心に繰り返し解きます。
試験の半年前くらいでしたら、これだけ勉強していれば十分かと思います。
自分が勉強していた年には無かったのですが、毎年過去数年分の過去問題集が更新されてでています。
こちら⬇️は2冊に分かれる分、解説のボリュームがあり深いところまで学べます。上記と比較すると良いです。
※上記のものか、こちらの2冊の、どちらかがあれば過去問を勉強する上では十分です。
ちなみに、時間をそこまでかけて勉強しなくても良いのですが、計量関係法規・計量管理概論対策も必要なので、上記の過去問でも科目はカバーされていますが、この2冊の方が良いかもしれません。
また少しマニアックになりますが、試験対策としても計量管理者としても次のリンクに貼っている本は持っていると良いです。測定の信頼性の確保と評価などについては試験にも出ますし、水質分析会社の方でしたら実際の業務でも考えておかなければなりません。
計量管理者の際に定期での立入検査があり、対応のためにこの本を読みました。試験としても計量管理概論の部分で対策にもなります。
専門科目の深堀
全体傾向を把握した後に、共通科目の勉強を重点的に行います。
ここでは分野別におすすめの参考書・テキストを紹介したいと思います。
環境関係法規及び化学に関する基礎知識
出題範囲は、環境関係法規からは、環境基本法、大気汚染防止法、水質汚濁防止法等がでます。
化学は、基礎化学、量子化学、有機・無機化学、物理化学、、、とほんとに幅広いです。
環境関連法規については、自分の場合はその年に公害防止管理者を受けていたので、環境計量士の過去問だけでは足りないので勉強しました。(私の場合は環境計量士の後に公害防止管理者を取得しています。)
化学については、ほんとに幅広ですので特にこれといったおすすめのものはありません。
大学の時に使っていたアトキンスの教科書で勉強していました。
あとは、基礎化学をもう一度勉強しようと思ったので、こちらのテキストを使っていました。
これが結構わかりやすかったので、ご参考まで載せておきます。
いずれにしろ、化学の基礎についてはこれだけでは足りないので参考までこちらも載せておきます。
大学レベルの教材が必要です。内容としては大学で初めて化学を学ぶ方向けぐらいのレベルです。
また自分の場合は有機化学が苦手だったので、有機化学の演習に特化した教科書を使いました。こちらは実際に試験勉強で使っていました。有機化学の出題は比較的多いので重点的にやった範囲の一つです。
化学分析概論及び濃度の計量
過去問を解いていくうちに、ガスクロの検出器の種類?この物質は何で測る?とかいろいろ扱った分析機器などが出てきますので、過去問の文章を読んでいるだけではイメージしきれないものあると思います。
こちらは周りで良く使われていますが、分析の基礎的な理論や分析機器について、図解入りで非常に分かりやすい説明があります。また、計量管理概論に関連する、統計上処理や分析の評価などについての解説もあり、非常に参考になりました。ちなみに実務にも役に立っています。
あとは、どうしても暗記しなければいけないもの(試料の保存方法、検出器の特徴、分析方法などなど)があり、纏まった形になっている参考書もあると良いです。
ちなみにJISを検索するとこれらは無料で読んで確認することができるので、JISを読んでみてもいいかもしれません。
※持つとしたらいずれかで大丈夫です。(私は下の方を持っていました)
計量関連法規と計量管理概論
共通科目は、試験の1~2か月前を目安に勉強し始めればいいかと思います。
この科目については、過去問を繰り返し説くことと計量法を読み込むだけで十分です。
勉強方法としてやっていたのは、計量法を印刷して、過去問で出てきたところをマークします。
マークしたところの部分が良く出るところですので、前後の文章をよく読んで暗記します。
最後の詰め(結構重要です)
試験範囲が広いので、試験直前の期間は試験に受かることを意識して、集中と選択で取り組みましょう!合格基準は、専門2科目と共通2科目の両方をクリアしないといけません。
専門2科目は、年度で基準が変わりますが、濃度関係ですと25~28/50問が合格ラインです。
共通2科目は、合計全試験区分で、30/50問が合格ラインです。
比較的点数のとりやすい共通科目は、試験間近で落とさないよう重点的に詰め込みます。(ここが一番重要かと思います。)
専門科目については、半分近く点数が取れればよいので、得意分野で取りこぼしが無いよう復習するといいかと思います。
以上が、勉強方法とおすすめの参考書です。
また実際にかかった勉強時間について、こちらの記事にしました。(参考書は同じものを紹介しています)
ご参考になれば幸いです。
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