【食いっぱぐれない?】技術士を目指すメリットとデメリットまとめ

技術士

技術士資格って、ぶっちゃけ食える資格なのだろうか?

資格を取ったらどんなメリットがあるんだろう。

でも技術士を取るのは難しいんだろうな。。。お金かかりそうだし。

と素朴な疑問を持ちつつ、色々と調べているか向けへの記事です。

この記事では、こんな疑問について書いていきたいと思います。

わたし自身技術士資格を30代前半で取って数年経っているので、技術士で食えるか食えないか等、本音のところを含めて書いていきたいと思います。これから技術士を目指そうか迷われている方の参考になれば幸いです。

結論から書くと、メリットデメリットなどはこちらです。

  1. 食いっぱぐれないかどうかについて(経験と事実の話)
    →食いっぱぐれリスク(クビになる、転職できない)はかなり減る
    理由1:仕事の幅が広がった→技術だけでなく企画の仕事なども行うようになった
    理由2:建設業・コンサルタント業での求人はかなり多い
    特に30〜40歳前半の若いうちに資格を取る方がオススメです
  2. メリット(経験上の話)
    →スキルアップに繋がった
    →スキルや知識の軸ができ、軸を活用して仕事の幅が広げた
    →仕事やできることの選択肢が増え、心に余裕ができた
  3. デメリット(一般的な話)
    →資格を取る難易度が高く時間がかかりそう(部門にもよりますが、合格率は10%前後)
    ※一方で、受かるポイントを抑えて準備すれば、実はそこまで難しい試験ではないです

ちなみに、できるだけ若いうちに技術士を目指すことでこのようなことができます。

  1. スキルアップにつながるので、仕事がうまくいくことが多くなった
    ここは皆さんあまり知らない話ですが、一番重要ですので後で詳しく書きます
  2. 転職して年収を上げる
    ※特に、建設業、コンサルタント業の求人が多いので
  3. 箔がついて仕事に自信がつく。

わたしの中でスキルアップが一番大きいメリットと思いますが、ぶっちゃけてしまうと自分が感じているメリットはこれだけです。

なのでデメリットと比較してどうなの?というのが皆さん疑問に思うところだと思います。

この点について、本音を含めながらこの記事で書いていきます。

結論から言うと、早く技術士を取った方がメリットが大きいというのと、デメリットは時間がかかるので対策がどう試験に臨むのがいいかという話です。おまけで、最後の方にわたしの経験からできるだけ時間をかけずに早く技術士を取る方法について書いています。

併せてご参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

技術士を取るメリット

始めに技術士を目指すメリットについてそれぞれ実際の経験等を踏まえながら書いていきます。

スキルアップにつながる

冒頭に食いっぱぐれリスクが減ると書きましたが、もう少し正確に細かく言うと、技術士目指す中で必要なスキルを身につけることで、食いっぱぐれリスクが減ります

ちなみに、この技術士に必要なスキルを普段から身につけておけば、実は試験のための勉強時間は多くかかりません。逆に資格を取ることだけに勉強するとかなり非効率です。

技術士を取るのに必要なスキルはこちらです。

  1. 技術的な課題を見つけて、それを解決する力
  2. 解決するためのチームでのコミュニケーション能力
  3. 技術的な成果を表現する力(企画・計画の提案、特許出願、学会発表など)

これらを実際の業務で身につけておけば、技術士は結構すんなり取ることができます。

いやいやこんなスキルの30代前半で身につけるのは難しいのでは?と思うかもしれません。

昔のわたしが見たらこんなの無理だろ。。。と思っていると思います。実際にそこまでいい大学も出ていませんし、頭もそんなに良くないです。なぜ、このスキルを身につけられたかというのは、”物事を論理立てて考える”(論理的思考・ロジカルシンキングと言います)訓練を入社時からたまたまビジネススキルをあげたいと言う目的でやっていたからです。

ちなみに、論理的思考力を鍛えるのが、技術士を受かるためのコツになりますが、詳細については最後の方に書いています。

この考える力をベースにすれば、年齢は関係なしに技術士としてスキルを着実に焦らず身につけていくことができるで、技術士試験に受かることができます。

ちなみに、食いっぱぐれない目線で言えば、技術士の資格は入りませんし、自分のあたまで考える力の方が重要です

転職しやすい

技術士を持っているとシンプルに転職しやすいです。資格は目に見えてわかるその人の能力の一部なので、特に若ければ若いほど有効です。業務経験があれば鬼に金棒と言うことです。

建設業やコンサルタント業関連の求人がかなり多いので、関連の仕事であれば食いっぱぐれることは現時点では無いと思います。

地元に戻りたいけど年収は下げたくない、上司とのコミュニケーションがうまくいかない、シンプルに年収を上げたい、他社の方がやりたいことができそう、、、など理由は色々とあると思います。

もちろん転職なので、若いに越したことはありません。

仕事に自信がつく、幅が広がる

上で書いた論理的思考力は、技術意外にもいろいろな場面で使えるので、使い方によっては仕事の幅が広がります。

わたしの場合は、技術系の部署にいたのですが、企画系の部署に異動して仕事をしました。畑違いの仕事でしたが、考える力と技術的な知見の2つの軸を持って仕事を変えたので、(もちろん最初は慣れるのに大変でしたが)ガラッと変えたのではなく、軸を持ってずらして仕事を変えることができたので慣れることができたと思っています。

仕事を変えていろいろな軸を持つと、仕事の幅が広がるのでこういった意味でも食いっぱぐれるリスクは減っていきます。また、仕事の選択肢も増えるので、他の仕事もなんとなくできそうだ、みたいな安心感が得られます。安心感が得られると、いろいろな仕事にチャレンジできるので失敗ももちろんしますが楽しくなってきます。

また、仕事に自信がつくというのは結果論みたいな部分がありますが、自分は技術士だと言う自覚が必ず芽生えます。ある意味自分にプレッシャーをかけることになるので、さらに仕事に誠実に真摯に取り組むようになります。芸人で少し売れ出したら、高めの家に住んで自分にプレッシャーをかけるイメージです。

他には、技術士のメリットの一つに名刺にかけるというのがあります。そんなことかい、と思うかもしれませんが、特に若いうちは関係者に技術的な部分を説明する際など、妙な説得力が増す感があります。打ち合わせなどで、あまり喋らずとも(複数視点での技術的な課題が見えていますよ感を出しながら)要点を少し言うだけで、それっぽく伝わるときがたまにあります。

以上をまとめるとメリットはこちらです。

  1. 転職する場合:資格メリットは十分にある
  2. 転職しない場合:資格自体のメリットは低い
    ※一方で、論理的思考力を鍛えることを前提におけば技術士を目指すとスキルアップに繋がり、食いっぱぐれるリスクは減る

※両方とも若いうちに目指すのがオススメです。

技術士を目指すデメリット

これまではメリットばかり書いてきたので、デメリットについて書いていきます。

デメリットはお金と時間がかかるかもしれないリスクがあると言うことです。

それぞれもう少し具体的に説明します。

取得に時間がかかる(かもしれない)

技術士を受ける上で悩む最大のポイントは時間がかかりそうと言うイメージだと思います。

他の方のサイトなどを参考にすると、1,000〜1,500時間かかる、あるいは何年もかかりましたなど色々出てくると思います。実際にこれを見てしまうとかなりしんどいと思います。生の声的なものも出てくるので、本当に数年かかるパターンもあると思います。自分の周りでも実質の勉強時間は不明ですが最長で4年かかったと言うのを聞いたことがあります。

きつい感じになってしまいすが、1,000〜1,500時間というのはとんでもない時間なので他に時間を使った方がいいと個人的には思います。例えば時給1,000円で働いたら100〜150万円くらいなので、転職を考えていなければ、技術士の勉強のためだけに多くの時間を割くのはかなりもったいないです。

取得にお金がかかる(かもしれない)

場合によってはスクールに通う方法もありますし、一方で、独学でも合格することはできます。

イメージとしては、仕事が本当に忙しく効率的に勉強したい方はスクール。焦らずにじっくり勉強していきたいという方は独学で全然大丈夫だと思っています。

独学の場合は費用面も過去問と関連部門の参考書程度なので1-2万円で済みます。わたしの場合は、口頭試験が不安だったので直前対策セミナーに行ったのでプラス3万円くらいで、併せて5万円くらいかかってます。

おそらくお金よりも、勉強時間と時間をかけても受かるかどうか分からないところが最大の悩みポイントだと思います。転職したい場合を除いて、デメリットに対する資格のメリットが見えにくいのが実情だと思います。

時間をかけないで技術士を取るコツ

最後におまけですが、時間をかけないで技術士を取るコツについて経験踏まえて書いていきます。

経験上、試験にかかる実質の勉強時間は短い

わたしの場合、4月になったときに上司に急に受けてみて、と言われて無理だろな、と思いながらも申し込みしました。

そこからは、平日は仕事が忙しかったので土日に集中して勉強しましたが、勉強時間は1週間で10-15時間くらいです。4ヶ月間勉強したので、大体かかった時間は160-240時間です。ちなみに口頭試験の準備期間は1ヶ月間でそのうち大体10-20時間でした。

ですので、1,000時間も本当は試験勉強時間はいらないです。(こういう方も実は多いと思います)

受かるコツは普段から業務の技術課題と解決策を論理立てて考えるクセをつける

勉強時間がざっくり200時間で済んだのは、試験のための勉強とは別に実務の中で技術士に必要なスキルをたまたま身につけていたからです。

技術士を取るのに必要なスキルをもう一度載せます。

  1. 技術的な課題を見つけて、それを解決する力
  2. 解決するためのチームでのコミュニケーション能力
  3. 技術的な成果を表現する力(企画・計画の提案、特許出願、学会発表など)

このスキルを身につけるためのベースとして必要なのが上で書いた論理的思考力です。論理的思考力は技術士に受かるために必須のスキルです。

論理的思考力を意識しないで技術士に受かっている方は、もともと考えるクセがついているか、本当に頭が言い方です。

一方で、わたしの場合はたまたま論理的思考力を技術士関係なしに鍛えていたので、それがベースになって必要なスキルが自然と身についていたという感じです。

なので逆にいうと、論理的思考力を意識しておけば技術士の資格は時間をかけずに受かることができます

論理的思考力を訓練していると、本当の課題は何か?どうやったら解決できるか?どうやってこの案件の難しさや実現方法をうまく伝えるか?などについて考えるクセみたいなのが自然に身についてきます。

普段から業務で、この辺を意識しておけば資格のための勉強時間をがっつり減らすことができます。つまり仕事をする上で本当に必要なスキルを身につけることができて、資格はその延長上で少し勉強すれば取れます。

技術士をできるだけ早く取る方法と、そのための論理的思考力(ロジカルシンキング)の身につけ方はここでは書きませんが、1-2分で読めるのでこちらの記事をご参考ください。

【完全ロードマップ】30歳で技術士資格に独学一発合格する方法
30歳で技術士を取る方法について知りたい。と思いながら色々調べている方向けの記事です。 この記事では、こんな知りたいに答えていきたいと思います。 最初に技術士を30歳で取得するためのロードマップの概要はこちらです。

まとめ

以上が技術士のメリットデメリットでした。

まとめるとこちらです。

  1. 食いっぱぐれないかどうかについて
    →食いっぱぐれリスク(クビになる、転職できない)はかなり減る
  2. メリット:転職を目的にすればメリットあり。そうでなければ資格自体のメリットは低い。
    一方で、資格を目指す中でスキルアップを図れば色々なメリットがある。
  3. デメリット:時間がかかる可能性がある。スキルアップの延長線上で資格が取る方がいい。

ご参考になれば幸いです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました