【筆記試験対策】技術士二次試験の解答の書き方ポイント3つ

技術士

技術士二次試験の記述式の書き方がわからない

どんな風に書けば筆記試験に合格できるのだろう・・・

論文なんて書いたことないし

と色々調べている方向けの記事です。

この記事ではこんな悩みにお答えしていきます。

 

ちなみにこの記事を書いているわたしは技術士の筆記試験に独学一発で合格しています。

詳細はプロフィールをご参照いただけますと幸いです。

 

記述式試験の書き方のポイントは次のとおりです。

  1. いきなり解答を書き始めない
  2. 文章構成はぬけ・もれ・ダブりなくする
  3. 技術士に求められる資質を文章に散りばめる

理由については後ほど詳しく書いていきますが、ここを意識することで、解答の中身がグンと良くなります

ちなみに、採点結果がBやC判定になってしまうパターン例はこちらです。

・B判定:質問の意図に沿った解答になっていない、求めている解答のレベルに達していない等

・C判定:解答になっていないレベル

B判定、C判定になってしまうのはこのような理由がありますが、その中のひとつとしてそもそも何が合格に求められているかを理解していない可能性が考えられます。

求められていることを理解することが合格する解答を書くための大前提になりますので、ポイントを含めて説明していきます。

 

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いきなり解答を書き始めない

いきなり解答を書き始めないのがこの記事でオススメする最も重要なポイントです。

どういう意味なんだろうと思うかもしれませんが、例えばこんなシーンを想像してみてください。

———————

上司「この前に頼んだ資料の準備はどうなってる?」

部下「はい、順調に計画できています!」

上司「前も順調に進めているって言ったけど、どこまで進んでるんだ?間に合うの?」

部下「はい、間に合います。同僚のAとBさんにも手伝ってもらっているので大丈夫です!」

上司「ちなみに、いつまでにできるんだ??」

部下「まだ途中なので、少々お待ちください!またお伝えします」

———————

よくあるシーンかと思います。(自分はいつもこんな感じです)

ちなみにこの部下が淡々と答えている様子が、筆記試験で問題にいきなり解答始めてしまっている状態です。

例えば、部下が部長に次のような内容で予め伝える準備をしていたらどうでしょうか。

 

・資料については、◯、◯、◯の項目分けして順に作成する予定です。

・作業は自分が繁忙期なので、同僚のAとBにも手伝ってもらい役割分担しています。

・進捗については、一旦◯月◯日までにたたき台を作って一度打ち合わせしたいと思います。

上司としては、「了解、よろしく!」となると思います。

日常業務だとこれは理想に近いですが、丁寧に仕事を進められることが必要なものには、それなりの準備が必要だと思います。

 

記述式の試験も同様で、問題に対していきなり解答を書き始めてしまうのは少し危険です。

試験では問題を読んだらそれに対する解答を考えて、考えて、考え抜いて、そこから初めて文章を書き始めると良いです。

ちなみにどうやって考えれば良いのか?という基本姿勢などを書いている本があります。(宣伝です)

Amazon.co.jp: あなたは技術士にふさわしいか?あなたの考えを述べよ。: 技術士第二次試験 筆記試験対策-基礎編- (学習) eBook : やっぴ: 本
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350円と牛丼並盛りと同じ値段なので、宜しければご参考ください。

文章構成はぬけ・もれ・ダブりなくする

次に文章構成について説明します。

文章構成は「ぬけ・もれ・ダブり」なく書く必要があります。(ちなみにこれをMECEと言います)

既にお気づきの方もいるかと思いますが、上のシーンで部下が予め準備していたものは、5W1Hで文章を構成していました。

・資料については、◯、◯、◯の項目分けして順に作成する予定です。(何を・どのように)

・作業は自分が繁忙期なので、同僚のAとBにも手伝ってもらい役割分担しています。(誰が)

・進捗については、一旦◯月◯日までにたたき台を作って一度打ち合わせしたいと思います。(いつ・どこで)

これはシンプルな例ですが、技術士の問題を解く上でも基本の姿勢は同じです。

文章構成をMECEにすることで、解答によくありがちな、内容が重複してしまっている・得意分野に偏ってしまっている・問題で問われていることに答えられていないということに陥ってしまいます。

MECEという概念は重要なので、これを知っていると大きく文章の構成の仕方が良い風に変わってきます。

技術士に求められる資質を文章に散りばめる

解答の内容は自分が技術士にふさわしいかをアピールする必要があります

そのため、技術士には何が求められているかを知っておく必要があります。

文部科学省が、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)というのを公開しています。

引用しますが、具体的な内容は次のとおりです。

専門的学識
・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な、技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。

問題解決
・業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること。
・ 複合的な問題に関して、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。

マネジメント
・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

評価
・業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。

コミュニケーション
・業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

リーダーシップ
・業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

技術者倫理
・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
・ 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
・業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

これは暗記するぐらい覚えた方がいいです。

これらを意識しながら、文章にそれぞれの資質に紐づくような情報を文章にちりばめます。

まとめ

以上が技術士二次試験の記述式の解答の書き方のポイントでした。

ポイントをまとめると次のとおりです。

  1. いきなり解答を書き始めない
    →文章はいきなり書き始めず、その前によく考える必要がある
  2. 文章構成はぬけ・もれ・ダブりなくする
    →文章のMECEで体系立てて構成すると良い
  3. 技術士に求められる資質を文章に散りばめる
    →資質は暗記する。資質に紐づく情報を文章に散りばめる

ご参考になれば幸いです。

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